【バーニャ体験記③】凍った海にダイブ!ウラジオストクの絶景サウナ

【バーニャ体験記③】凍った海にダイブ!ウラジオストクの絶景サウナ

ウラジオストクの町中にロシア式サウナ「バーニャ」が数多く存在し、気軽に体験できます。旅行中に一度しかバーニャに寄れないなら、「バーニャ・モーレ」が一押し。モーレはロシア語で海の意味。海が目の前にある施設は、身体が冷やすために海にダイブできるのが魅力。極寒の冬でも凍結した海をくりぬいた穴に入れます。

凍った海で3秒

ウラジオストク駅からタクシーで南に15分、シコータ半島にある。海がガチガチ凍っている!ウラジオストクは冬も凍らない「不凍港」として有名だが、凍らないのは航路の一部。モーレが面したアムール湾は厚さ数十センチの氷で覆われていた。氷に穴を掘って入浴場を作っていて、朝早く訪ねると手入れするスタッフがいました。

この日の気温はマイナス7度。真冬のウラジオストクにしては暖かいほう。風もなく日も差しているので好条件。冷え性で水風呂すら苦手だった管理人は初めて氷水に挑戦してみました。

まずサウナでじっくりと身体を温める。白樺の束「ヴェーニク」で身体叩くマッサージも受けて汗が滝のように流れたら、50メートル先の海に向かう。足を氷水につけた瞬間、冷たい!と思わずに声をあげた。ゆっくりと階段を降りて体を氷水に浸していくにつれて寒さから痛さに変わった。肩まで浸して3秒も耐えずに上がった。全身に鳥肌が立ち頭も回らない。しかし1分ほど立経つと身体が膜に包まれたように寒さがなくなった。ひと息ついて2度目の海に飛び込みました。

サウナと氷風呂を3往復して、仕上げに頭からバケツの水がばしゃとかけられた時は暖かく感じた。身体って不思議なものだ。もちろん、バーニャでしっかり温まることが大前提です。

火事に注意?

モーレは元々コテージ4棟があったが、うちの1棟が年末年始に火事で全焼。人が利用してない深夜だったので幸い怪我人はいなかったよう。薪火の加減が難しく、ロシアではバーニャが燃えたのはよくある話だそうです。

残りの3棟は4人用、6人用、8人用。曜日や時間帯に関係なく、それぞれ1時間1,700ルーブル、2,000ルーブル、2,200ルーブルで利用できる。24時間営業で、予約は2時間前まで受け付けるが、休日正午以降は1カ月先に埋めている。オンラインで名前と電話番号を入れるだけで予約を取れる。電話やメールによる英語対応もしてくれます。

今回利用した8人用はバルコニー付きの2階建て。サウンは天井が高いものの、コンパクトな造り。リビングから海を眺める。休憩用ベットも。髪の毛や頭がサウナの熱さから守る三角帽子のほか、タオル、電気ケトルなども完備しています。

食事メニューは茹でえびやカニなどの海鮮が多く、コーヒーやハーブティーなどの飲み物が100ルーブル前後。持ち込みも可能です。

近くに灯台

バーニャの後は海の上でお散歩し、ブランコでくつろげます。

シコータ半島の先に浮かぶ白い「トカレフスキー灯台」がモーレから徒歩約20分。近くの海から顔を出すアザラシもいるとか。灯台は小さめですが、行き帰りのタクシーでも眺められます。

【バーニャ体験記②】やっぱり水風呂が良い!ロシアの貸し切りサウナにハマってしまった

【バーニャ体験記①】蒸気と外気浴が気持ちいい!ロシア式サウナでマッサージも

ガイド:バーニャ・モーレ(Баня Море)
カテゴリー:ロシア式サウナ
公式サイト:http://www.banyamore.com/
TEL:+7(423)250-20-55
営業時間:24時間
最寄観光地・交通:トカレフスキー灯台徒歩20分。ウラジオストク駅前バス停(Приморгражданпроект)から59番/60番バスで約16分、終点マヤク(Маяк)で下車し、徒歩約15分
住所:Googleマップで見る