ロシアに移住して意外と恋しい日本のものの一つは薄切り肉。ウラジオストク市内のスーパーも市場もかたまり肉しかなく、調理に困ってスライス機を買った友人もいます。ウラジオストク経済サービス大学(フグエス)付近にある四川風火鍋専門店「ジャッキー・チェン」は薄切り豚や牛、ラム肉のしゃぶしゃぶが堪能できて嬉しい。山椒が効いた本場中国に近い薬膳味で、辛いもの好きなロシア人にも浸透し始めています。
山椒たっぷり
ウラジオストクには中華市場があるものの中華料理レストランは少ない。辛いものを食べたい時は韓国料理店に行くしかありませんでしたが、ジャッキー・チェンは中華料理好きな我が家にはありがたい。
火鍋の素は麻辣、白湯、トマトスープなど7種類から選べ、辛さも調整可能。「ビール入りマーラー味」といった珍しい味は、酒好きなロシア人向けに開発したそう。最も辛い「特上麻辣」を注文してみたところ、コクのあるスープに山椒がたくさん入ってくちびるがピリピリして美味しい。日本で食べた中国発祥の火鍋専門店「小肥羊(シャオフェイヤン)」を思い出します。
肉は豚や牛、タン、海鮮はエビやホタテなど。特にラム肉はくさみも匂いもなく脂が乗って柔らかい。180グラム480ルーブル(約750円)と日本のレストランに比べて割安。
野菜やキノコの盛り合わせも新鮮でボリュームがある。ごまタレやラー油、パクチーなど好みの薬味は無料で追加でき、生の青島ビールとの相性も抜群です。
単品料理も20種以上。羊肉の串焼きや豚の甘酢炒め「鍋包肉(ゴウバオロー)、刀削面、焼き餃子などシンプルな家庭料理で日本人の口に合います。ランチは麻婆豆腐丼や野菜炒め定食もあります。
座敷個室も
店は広々として心地が良い。
壁に日本語の落書き、入り口に香港俳優ジャッキー・チェーンの似顔絵も。6〜12人に対応可能の個室は3つ、火鍋の由来や顔の隈取りなど描かれた中国風のデザインになっています。接待に使える座敷の畳み部屋もあります。
中国人若い女性2人が経営。ロシアと国境を接する中国吉林市の町の出身とか。近くのアパートに住む日本人や韓国人をよく見かけます。
ガイド:ジャッキー・チェン(Джеки Чан) |
メニュー:中国火鍋料理。写真付き、中国語あり 公式サイト:なし TEL:+7 (902)058-33-99 営業時間:12:00〜0:00 最寄観光地:ウラジオストク経済サービス大学(フグエス)徒歩3分 住所:Googleマップで見る(元ハントレストランと同位置) |