ロシア食堂「ニ・ルィダイ」、クラシックな環境で庶民味を楽しむ

ウラジオストク市中心部に庶民的メニューなのに、高級な雰囲気が楽しめる大衆食堂があります。「ニ・ルィダイ」は市内最古のベルサイユホテル１階に入居し、歴史的建物の中で地元ロシア人の日常が体験できます。ホテル１階にはお土産屋さんやギャラリーも併設しています。

トレロ雰囲気で安く

ロシアでは大衆食堂のことを「スタローヴァヤ」と呼ぶ。ヨーロッパ風の建物が立ち並ぶ通りにあるニ・ルィダイはテラス席もあります。ゴージャスな内装や店員の制服もレトロな雰囲気。ホテルのレストランとしても活用され、ベトナムのホー・チ・ミン主席や俳優チャールズ・チャップリンも訪ねたとか。平日はサラリーマン、週末は家族連れでお客が絶えません。

ショーケースに並ぶ料理は約50種類を指差しのセルフサービス式で注文します。メニューは建物の外壁にも掲示。ロシア語で難しいやり取りする必要はありません。ソースの有無などを聞かれますが、ロシア語ができなくても何とかなります。

前菜、主食、料理、飲み物付きでも１人400ルーブル程度。そばの実を炊いた主食「グリェーチカ」はロシア人の健康食。発酵キャベツが入ったスープ「シチー」や、ペリメニの生地団子などが入った鶏スープもあっさりして美味しい。ピンク色のおかずは一見デザートのように見えますが、ロシア代表的なビーツサラダで、塩漬けニシンやじゃがいもなどが入ってクリーミーな食感。ロシア風揚げパン「ピロシキ」は持ち帰りできます。