日本のゴールデンウイークと同時期にロシアも10連休となり、ウラジオストク国立経済サービス大学(ブグエス)のキャンパスに散歩にやってきました。日本庭園があることは知られていますが、実は桜の花見名所としても有名。ウラジオストクに引っ越してきて4カ月が経ち、日本のことが恋しくなって、これは一度は見ておかないと!と思いました。
庭園は散歩にぴったり
中心部の中央広場からタクシーで約10分、黄金橋を一覧できる鷲の展望台から坂を下って徒歩10分。キャンパス内にはビジネスホテルのアヴァンタ(Avanta)、近くには新開業した高級ホテルノボテル(NOVOTEL)もあります。
大通りに面したキャンパスの一角は日本庭園。園内は橋や行灯が配され、所々に江戸の風情が感じられます。石や枝をかき集める子どもの姿も。大人は石の上でひなたぼっこをしたり、お弁当を広げたり気ままに過ごせます。
満開はまだ
奥の公園には、10本以上もの桜の木が植えられていています。5月に入り、最高気温が10度を上回る日が続く中、桜はようやく咲き始めました。キャンパスに広がる緑のオアシスの中では、ピンクの桜は青空の下でとても愛しかったです。
広々としたキャンパスは連休中のため、学生の姿がほとんどいなかったが、授業のある日は、人気の写真スポット。日本では新型コロナウィルスの影響で花見自粛を求められたという中、ウラジオストク市内の喧噪を離れて、間近で花を見ることができたのが嬉しかったです。
なぜ日本庭園と桜がある?
そもそもここウラジオストクの大学にはなぜ日本庭園と桜の木があるのでしょうか?それは約30年前に富山県との縁に遡ります。
冷戦終結を機に、富山県内の経済団体や企業が中心となる富山ウラジオストク会が設立され、経済交流が活発化。2001年にウラジオストク市内の陸橋を「富山-沿海地方・友好の橋」と命名、翌年に大学敷地内に「富山・ウラジオストク友好庭園(森本庭園)」を造成した次第です。
陸橋は大学を出たすぐ側の交差点の立体橋にあって、日本庭園からも見えます。
桜の木は日本庭園開園10周年の2012年に植えましたが、あれからはさらに10年が経とうとします。来年開園20周年は、どんな記念式典になるかは楽しみですが、まずどうかコロナが早く落ち着いて欲しいですね。そしてより多くの日本人がウラジオストクを観光し、ここにも訪ねてくる日を桜の木とともにお待ちしています!
ガイド:富山ウラジオストク友好庭園(Cад дружбы Тояма Владивосток) |
見どころ:4月下旬〜5上旬の桜 営業時間:終日入園可能 最寄観光地:鷲の巣展望台から徒歩18分、ケーブルカー乗り場から徒歩20分 住所:Googleマップで見る |