シベリア鉄道の起点駅、ウラジオストク駅構内は見どころいっぱい

シベリア鉄道の起点駅、ウラジオストク駅構内は見どころいっぱい

ユーラシア大陸に広がるロシアを横断する世界一長い鉄道「シベリア鉄道」の東の起点駅ーウラジオストク駅。100年を超える駅舎はクラシックな雰囲気で美しく、列車に乗らなくても安全検査を受ければ自由に中に入ることができる。隣に客船ターミナルや空港行きアエロエクスプレスの駅もあり、観光スポットになっています。

繊細なデザイン

ロシア極東の地に鉄道駅が竣工されたのは19世紀末。今の駅舎は20世紀初めにモスクワのシベリア鉄道終着駅のヤロスラフスキー駅を模して改装されたもの。古代ロシアのテレモーク(木造の伝統住宅)をイメージした2階建てで、屋根の上に国のシンボルである鷲2頭の鉄細工があります。

2階にあたる正面玄関に入ってみると、天井が高い待合室。美しい天井画には20世紀当時のウラジオストクの街並みが描かれています。奥の歴史展示スペース付近では、鉄道駅の着工を宣言したニコライ2世の像も。壁や照明にも伝統的な装飾が埋め込まれています。隣にカフェ、簡易宿泊所も4時間600ルーブルで利用可能。

ホームも歩ける

待合室を抜けて階段を降りるとホーム。シベリア横断鉄道などの長距離列車や近郊電車(エレクトリーチカ)用に全部で7つに分かれています。空港行きアエロエクスプレス以外は改札がなく、駅を通らなくても外からホームに行けます。

引退した1945年当時の蒸気機関車と記念柱も立っており、記念柱には終点駅モスクワまでの距離を意味する「9288キロ」が書かれています。ここからはるかヨーロッパまで線路が結ばれていると思うと不思議な感じ。新型コロナウイルス流行下でもほぼ毎日運行しており、モスクワ行きは6泊7日で約232ドル(約2万6,000円)から。オンライン予約もできるので管理人もいつか乗ってみたいと思ってます!

客船ターミナルも隣接

空港行きアエロエクスプレスやウスリースク方面に向かう近郊電車には専用駅が隣にあります。

列車が出れば、目に付くのが客船ターミナル「海の駅」。ウラジオストク駅と橋でつながっています。コロナ前にここから韓国経由で鳥取県境港行きのフェリーが週1便出ていました。

静かで、金角湾大橋や軍艦を眺めるにはぴったり。荷卸された日本の中古車がずらりと並んでいることも。

駅構内にはお土産店やカフェ、UFOキャッチャー機もあります。駅周辺にも多くの売店やレストラン、ゲストハウスが並んでいます。

ガイド:ウラジオストク駅Вокзал Владивосток
見どころ:駅舎の建築デザイン
公式サイト:http://vladivostok.dzvr.ru/
TEL:+7 (800) 775-00-00
営業時間:終日入場可能
最寄観光地:沿海地方州立美術館徒歩5分、中央広場徒歩8分、噴水通り徒歩10分
住所:Googleマップで見る