本物の巨大潜水艦に潜入した?!ウラジオストク観光で外せないC-56博物館

本物の巨大潜水艦に潜入した?!ウラジオストク観光で外せないC-56博物館

ウラジオストクはロシア語で「極東を征服せよ」という意味。旧ロシア帝国下で軍事基地となったこの街には多くの軍事施設が今も博物館として残されています。間近で見られたり、実際に乗ってみたりすることができるので歴史好きにはたまらない。「潜水艦C-56博物館」は第二次世界大戦で実際にソ連海軍が使用していたもので、引き揚げ後にいくつかの部分に切断され、海岸上で溶接・復元されました。

存在感が抜群

市中心部の中央広場からメインストリート「スヴェトランスカヤ通り」を南東に向かって徒歩10分。右手に見えるニコライ2世凱旋門から奥に入っていくと、潜水艦C-56博物館が現れます。

全長77.75メートルという巨大な潜水艦C-56は、陸に上がったクジラのような圧倒的な存在感で、近くで見ると非常に迫力があります!(デッカイ!!)横幅はわずか6.4メートル、正面から見るとこんなに細く見えます。因みに、「C-56」はキリル文字で「エス56」と読みます。

出口は船首

潜水艦C-56博物館は後部から入り、船首から出ます。入口のチケット売り場でスタッフは出口を指差して説明してくれます。何か言われたら「ダー(はい)」と答えてあげれば良い。入場料は100ルーブル(約150円)、7〜13歳は半額。内部は全て撮影可能。スマートフォンは無料ですが、一眼レフカメラは50ルーブル、ビデオ撮影機材は200ルーブルがかかります。

実物の展示が多い

内部は比較的に狭く、段差も結構ある。最初の展示は海軍の歴史。将軍や船長の銅像はいくつか置かれており、古い服やメダルなども数多く展示されています。表記は全てロシア語のみですが、ロシア語が分からなくても大体のことが見て分かります。

奥に進んで丸いハッチを開けると、この先は実物の展示がメインになる。数え切れないほどのハンドルやメーターが設置されています。潜望鏡もありディーゼル・エレクトリックエンジン方式の潜水艦のメカリズムがよく分かります。

さらにハッチをくぐっていくと、乗組員の部屋があり、実際に使われた乗組員ベットなどが保管されています。会議などに使われていた部屋も当時のまま、狭い潜水艦にしては結構広かく感じました。

最後の展示は魚雷。魚雷発射管の中まで覗ぐことも。本物の魚雷は日本ではなかなか目にすることはないので印象に残りました。

展示室を出たところのお土産屋さんでバッチや古い紙幣など歴史感のある物が販売されています。ロシア人店主は少し日本語も話せるのでフレンドリーに声をかけてくれました。

現役軍艦にも乗れる

博物館の横は赤旗艦隊記念広場。1941と1945が書かれた黒い記念碑と大砲が2本ずつ。真ん中には消えない本物の火が燃え続けています。教会の手前には兵士の像が置かれ、間の碑文には1941〜45年の間に港湾を守る戦いや犠牲になったソ連海軍の歴史が書かれています。

広場前のカラベーリナヤ海岸通りは、ロシア人がこの地に入植した最初の場所でもあり、港に停留中の現役軍艦にも乗船体験できます。

ガイド:Подводная лодка С-56(潜水艦C-56博物館)
見どころ:潜水艦の内部構造。ロシア語のみ
公式サイト:https://www.museumtof.ru/index.php/filials/s-56
TEL:+7(423)221-67-57
営業時間:9:00〜20:00
最寄観光地:ニコライ2世凱旋門、ウラジオストク市博物館、人形劇場ともに徒歩2分、グム百貨店徒歩8分、中央広場徒歩10分
住所:Googleマップで見る