ウラジオストク市内のロシア式サウナ「バーニャ」に行ってきました!日帰り施設「トゥリ・ボガティリャ」は薪火で温まる古式バーニャが10部屋以上。完全貸し切り制で、24時間営業。レストランが併設し、料理や飲み物を部屋まで届けてくれる。バーニャを楽しみながら飲み食いを楽しめる。バーニャの醍醐味、枝葉の束を使ったマッサージも体験できます。
アクセスは便利
トゥリ・ボガティリャは市心中部からタクシーで15分、ウラジオストク空港に向かう通りから1本入った脇道にある。周りに高層マンションが立つが、敷地内は高い樹木が立ち並び森林公園のよう。暖かくなれば、散歩するだけでも気持ちが良さそう。
レストランは趣あるテラス席が多く、冬は休業しているが、夏はバーベキューで賑わうという。施設名「トゥリ・ボガティリャ」は3人の英雄という意味、ロシアで同じタイトルのアニメ映画が有名です。
丸太造りのバーニャが敷地内に点在している。ロシアでは木の小屋は「イズバ」と呼ばれ、農民の伝統的な住居として古くから親しまれています。4〜15人まで利用可能な部屋が全部で12室。1と2号室は4人用で、今回はそれを利用する。入り口に薪が高く積み上がっており、スタッフが定期的にかまどに薪をくべてくれる。薪火が燃え続けているため、部屋に入った途端に暖かさに圧倒されました。
秘密基地のような2階建の上階はリビングとお手洗い、下は脱衣室、休憩スペース兼シャワー室。一番奥はサウナ室。こじんまりとした部屋ですが、昔ながらの雰囲気を味わえます。
木の枝葉マッサージも
バーニャはロシア語で蒸し風呂の意味。日本では遠赤外線ヒーターを使ったドライサウナが主流ですが、ロシアのバーニャはサウナストーンに水をかける蒸気サウナが一般的です。サウナ室が100度近い高温でも、乾いた空気より、バーニャの適度に湿った空気の方が快適に感じる。日本のサウナが苦手という人も、ロシアの優しいバーニャを経験すると好きになる人が多いと聞きます。頭を熱から守るフェルト製のサウナハットも置いてあり、ロシアではかぶるのが常識のようです。
ロシアのバーニャの醍醐味の一つが、シベリアに生える白樺やオークなど枝葉を束ねたほうき「ヴェーニク」で身体をバシバシと叩くマッサージ。
300ルーブルで注文したヴェーニクを濡らして振ると、蒸気と白樺の香りが部屋中に行き渡って森と一体になった感覚になる。バーニャの天井が低い構造も熱や蒸気を効率よく満たすため。マッサージは血液の循環を促進させる効果があるといわれ、プロのスタッフ(ロシア語では「パリーシュク」と呼ぶ)による施術もある。ここは1回あたり1,200ルーブル(約1,800円)。蜂蜜塩スクラブクリームもある。
サウナストーンに水をかけて身体が芯まで温まった後、雪が積もった外へ。この日、気温はマイナス10度を下回った。濡れた髪の毛は外気で凍りつき始めたが、心地よい涼しさだった。遠くのアムール湾の海も見えた。4人用部屋以外は水風呂も完備しているが、冬は外気浴の方が気持ちいい。サウナと外気浴を何回も繰り返した後、体が軽くなっていわゆる「ととのう」感覚を味わえた。
日本ではお風呂に1時間以上入れば長風呂になるが、ロシアのバーニャでは2〜3時間滞在も当たり前だ。この日は2時間でもあっという間に感じた。バーニャが最高!ウラジオストクの冬の楽しみになりました!
料理も本格的
バーニャの合間につまみ食いするのもロシアスタイル。サラダから主食、デザートまで何でもあり、1品300〜400ルーブル。シャケの塩漬けやロシア風ポテトサラダ「オリヴィ・サラダ」を頼んでみたところ、普通に美味しかった。鹿肉入り餃子といったちょっと珍しい料理も。
手ぶらで来たときに必要なタオルやシャンプーなどのお風呂グッズも数十ルーブル程度で注文できます。
週末は11時以降、平日は夕方17時以降は混み合いますが、空き状況は全てオンラインで、「Выбирать баню(バーニャを選択する)」ボタンを押すと確認できます。予約と支払いはVISAカード、マスターカード、JCBカードを使えば、難しいロシア語のやりとりがなく済みます。
ガイド:Три богатыря(トゥリ・ボガティリャ) |
カテゴリー:ロシア式サウナ 公式サイト:https://www.bany.online TEL:+7(423)231-06-84 営業時間:24時間 最寄観光地・交通:クラブハウス前バス乗り場(Семёновская площадь)から102番/28番バスで約20分アカデミチェスカヤ(Академическая)で下車、徒歩3分 住所:Googleマップで見る |