【バーニャ体験記④】氷水の後に露天釜風呂へ!ルースキー島のリゾートホテル

【バーニャ体験記④】氷水の後に露天釜風呂へ!ルースキー島のリゾートホテル

ウラジオストク南郊のルースキー島はかつて、海軍基地として外国人の立ち入りが禁止されていたが、今は自然あふれる観光エリアになっています。島の深い入江の一角にリゾートホテル「Novik Country Club(ノヴィク・カントリークラブ)」のロシア式サウナ「バーニャ」が1軒のみ立ってる。バーニャを出たあと夏は海、冬は凍結した海をくりぬいた穴に飛び込むことができるほか、露天釜風呂にも入って最高の気分を味わえます。ワインと質の高い食事も楽しみの一つです。

絶景お風呂

バーニャ前のノヴィク湾は夏にヨット大会や釣りの場として賑わうが、12月下旬にガチガチに凍ると、滑やかな海面が天然のスケート場になる。毎年2月下旬に開催される氷上マラソン「ウラジオストク国際アイスラン」の舞台でもあります。

そこに穴を開けて作られた入浴場は、2人入れる広さで、深さもあって軽く泳げる。水が塩っぱくて氷が薄らと浮いてある。周りは臨時用の着替え室が設置され、もみの木「ヨールカ」も飾り植えられている。

近くにはチューリング(タイヤチューブのソリ)や散歩をする人が行き来していて、「長居したらダメだよ」と通りすがりのロシア人おばさんに言われた。ロシア人でも氷水に入るのは万全の体調と相当の覚悟が必要だそうです。

バーニャ正面の左奥のウッドテッキーに釜風呂がある。入浴場から吸い上げた海水を40〜50度に温めて使用。海を一望しながら薪のパチパチと燃える音が響いて心身とも癒やされます。

自分で薪をくべる

ガラス張りのテラス部屋は広く、冬は暖房が効いてなく少し寒いが、夏はバーベキューには気持ちよさそう。小さめの着替え室から奥に進むと、海を見えるリビング、反対側にはバケツで水シャワーしたり薪をくべたりする部屋とサウナ室。

サウナ室の座るところは2段あって、上の段が2人で並んで寝れる。室温は60〜70度と、通常80〜100度が一般的なロシア式サウナにしては物足りないですが、長く入り続ける。サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」で一気に温度が上がります。

バーニャは6人用で、バーニャ・モーレの同サイズの部屋より狭く感じるが、原木を活かした内装や自分で薪をくべられるのが面白い。身体を叩くマッサージに使う白樺の束「ヴェーニク」やサウナ用三角帽子、タオル、バスローブも用意されており、手ぶらで来られます。

利用時間帯は相談可能。予約は最短2時間から、最初の2時間は1万ルーブル。以降は1人1時間1,000ルーブルと人数によって加算される。釜風呂を利用したい場合は追加料金1万ルーブル。釜風呂のみの予約は不可。ウラジオストクのバーニャにしては強気の値段ですが、行ってみる価値があります。

質の高い食事

食事サービスは全てホテルのレストランが提供し、質の高い料理を食べれる。レストランはユニークでロマンチックな空間。

西洋料理が中心で、ウラジオスト近海でしか獲れないキュウリウオや健康に配慮したメニューも。ワインも棚にずらりと並ぶ。レストランを目当てに市内から通う客も。入り口には大きなカニが泳ぐ水槽や蜂蜜を買えるお土産コーナーもある。

ホテルの敷地はとても広く、自由に出入りできる。夏は海を見える高台のバーやテラス席も人気。宿泊は1泊7,000〜1万ルーブル前後。部屋は18〜32平米、全室から海を眺められます。

ガイド:Novik Country Club(ノヴィク・カントリークラブ)
カテゴリー:ロシア式サウナ、ホテル、レストラン
公式サイト:http://mynovik.ru
TEL:+7(423)200-35-22
営業時間:24時間で要相談(バーニャ)、9:00〜23:00(レストラン)
最寄観光地・交通:極東連邦大学徒歩30分。ウラジオストク駅からタクシーで約25分
住所:Googleマップで見る