中国食材は横浜中華街に匹敵?ウラジオストクのキタイスキー市場が中華料理好きの天国

中国食材は横浜中華街に匹敵?ウラジオストクのキタイスキー市場が中華料理好きの天国

ウラジオストクに移住して8カ月が経ちました!ウラジオストクに来て良かったと思うことの1つは中国食材の豊富さにあります。袋麺や鷹の爪など何でも、ウラジオストク最大級の総合市場「キタイスキー市場(通称)」で入手できます。中華好きな我が家には非常にありがたい! 

地元の雰囲気

市中心部からタクシーで約15分。地元の雰囲気を味わえて、会話すると市場らしくオマケをつけて、安くしてくれることも。日本人好みの物やお土産にも出会えます。近くにはウラジオストク市内唯一に残る路面電車も走っています。

袋麺は日本の半額以下

広大な敷地はU型の通路に沿って衣料品、日用雑貨、小型家電、食料品などのブースが立ち並んでいます。

管理人がよく訪ねるのは一番奥の曲がり角には中華食材商店。中国人東北出身の男性とロシア人奥さんが営んでいて、品揃えが豊富です。

袋麺だけで10種類以上があり、値段も40ルーブル(約60円)前後と日本での販売価格の半額以下。韓国の辛ラーメンやベトナムのフォーも安く売られています。

日本では横浜中華街でよく買っていたゆばや木耳などの乾物、料理に欠かせない甜麺醤などの調味料も豊富。市内のスーパーではあまり見ない里芋や枝豆も季節によって入手できます。値段は横浜中華街より2〜5割ほど安く、初めてキタイスキー市場を発見した時は感動しました。

中国産3割VSロシア産7割

「キタイスキー」はロシア語で「中国」の意味ですが、キタイスキー市場は「ウラジオストクの中華街」といえば、ちょっと事情が違います。

特に新型コロナウイルス流行下の今は、ロシア産の品物が圧倒的に多く、買い物客のほとんどもロシア人。中国人の在住者は激減し観光客も来ていません。昔は中国人が多く住んでいたそうですが、今はあくまでも通称です。生鮮食品やパン屋はほとんどロシア人か中央アジアの人が経営しています。

シャケは1キロ370ルーブル(約550円)から、最高級でも750ルーブル前後。エビやいくらも日本で考えられないほどのボリュームと安価で売られています。

お土産にぴったりのロシア産蜂蜜やナッツの専門店は、スーパーよりも安く試食もできます。衣料品ではロシア民族風の柄の羽織りものなどにも出会えます。

肉専門店が激安

市場の入り口付近に独立した平屋には数十ブースが入居する肉市場。入ると鮮やかな赤色に圧倒されます!

日本ではなかなか見られない風景かも(笑)。鶏の爪から牛骨、内臓まで何でも量り売りで買えます。

特に牛肉は1キロ550ルーブル(約825円)、日本で考えられない安さ。豚肉と鶏肉の単価はそれ以下。日本のスーパーで高級品とされる羊肉も骨つきで600、骨なしで750で入手できます。

肉が新鮮で室内温度も管理されているため、市場には匂いがなく清潔です。大口取引も多く、300グラムが欲しくて指3本を差し出したところ、3キロと勘違いされました。

乳製品やソーセージもここで買えます。

麻婆豆腐が絶品

買い物で疲れたら肉市場の隣に中華レストランがあります。炒め物や串焼きが多く、中国の家庭料理としては普通に美味しい。

オススメは山椒入りの麻婆豆腐。ピリピリして辛いし、豆腐もスーパーの物より柔らかい。ロシアには豆腐はあまりなく、市内のスーパーでは韓国製しか置いていません。ここの豆腐料理が絶品です。

ガイド:Китайский рынок (キタイスキー・リノク)
カテゴリー:露天市場、ロシア語や(店によって)中国語対応可能
公式サイト:無
TEL:店舗による
営業時間:8:30〜17:00
最寄観光地・交通:路面電車徒歩2分。中央広場前から路線バス31番で約20分、スポルティーバナヤ(Спортивная)バス停で下車。
住所:Googleマップで見る